主な項目・用語の解説
- 物件目録
- 不動産競売における物件目録には、競売の対象になる不動産の内容が記載されています。 土地建物やマンションの区別、地番、地目、地積などの基本事項のほか、所有者名が記載されている場合もあります。
- 物件明細書
- その物件を競売で買い受けたとき、買受人が賃借人との賃貸借契約を承継するかなど、引き受ける権利関係について、現況調査報告書、評価書などの資料をもとに検討した 裁判所書記官の一応の見解が記されています。 物件ファイルの中でもページ数は少ないですが、重要な情報です。
- 現況調査報告書
- その物件の権利関係や占有状況、形状、公簿との相違点などについて、執行官による調査時点での概況を報告したものです。 土地の地目、建物の種類・構造のほか、占有者の氏名と占有の権原、借地権の内容や地代滞納の状況などが記載されています。 物件の写真、間取り図、公図、地積測量図などの資料も添付されています。 「閲覧情報」では、報告書の日付を明示し、主に建物に関する現況を中心に要約しています。
- 評価書
- その物件の売却基準価額を決めるために行われた、適正な評価結果をまとめたものです。 「閲覧情報」では、この評価書の謄写の一部を掲載しています。敷地にかかる公法上の規制、接面道路など敷地の概況、建物の建築時期、経済的耐用年数、構造仕様、 地価公示価格、固定資産税評価額など、売却基準価額の根拠となる、物件の価値判断に必須の情報を収集できます。
- 売却基準価額
- 執行裁判所が不動産鑑定士など評価人の評価をもとに定めた、不動産の売却基準となる価額です。
- 買受可能価額
- 売却基準価額から20%を控除した価額のことで、これ以上の金額を入札しなければなりません。
- 買受申出の保証額
- 入札の際に、執行裁判所に提供する保証額のことで、通常は不動産の売却基準価額の20%です。